企画のイロハ~全く時間がない場合の企画書作りと対処の方法 ♯102

「忘れてた!」すっかり予定が頭から抜けていて「あれ、どうなってる?」ということってありませんか。今日・明日出しの企画書をどのように作って、どのように切り抜けるのか。本来はみなさんが解決すべき問題など存在しません。しかし、当事者としては様々な価値観の方々を安心させなければならないのも現実かと思います。ここでは私が経験し、有効であると感じたいくつかの方法を、みなさんの心が軽くなればとの思いからご紹介させて頂きます。

結論:論点を変える。スケールを広げ、前向きな上位概念を示す。

 企画書の後半が空欄なのにプロジェクトが進んでいる。ずいぶん昔になりますが、私がいた職場の先輩に「論点を変える」プロの方がいました。こう言っては失礼かもしれませんが、企画書の完成度やデザインはそこそこにも関わらず、冒頭のダイジェストの勢いだけで仕事を取ってくる方がいました。まるで映画公開前のアメリカのトレーラームービーのように。遠方から通勤されているため、極度に仕事の合理化を図っていたので、他の方々の意見は分かれていたものの、土壇場対応に長けていたのです。もちろん、その方々の個性にもよりますし良し悪しはありますが、私も稀にこの“処世術”を使わせて頂き一定の効果がありましたのでご紹介させて頂きます。

  • 方法1:求められる内容のひとつ上の、さらに素晴らしい考え方を提唱しましょう。考え方のレジュメ1枚(できれば企画書が望ましい)を作成し、求められている「全体」を「部分」に変えてしまいましょう。作成中として、可能であれば上位概念レジュメに紐づく「部分」の資料をかき集めて情報量を増やしましょう。
  • 方法2:可能であれば、お手元の企画書の「順番」を見直し、視点を変えましょう。例としては、スケジュールにフォーカスする、体制にフォーカスする、見積書にフォーカスするなど。みなさんのお相手様やお仲間が気にされているのは「誰がいるのか」「私はどこに入るのか」「間に合うのか」「いくらなのか」であって、中身ではなかった、ということは往々にあります。

表紙の題名を変え、明日を「緊張の本番」から「もっと良くする本番前の打合せ」に変えて、みんなの心を軽くする。

 視点が変わったところで、企画書の表紙、もしくはレジュメのタイトルを変更しましょう。私はあえて表紙を付けて、この方法でプレゼンや打ち合わせの定義を変え、和気あいあいとした空気に変えることが何度もできました。不思議なもので、人は言葉に騙され重たい定義をしてしまうことが多々あるようなのです。みなさんも本当は重い空気がお好きなわけではないはずです。企画者と企画書には、目の前の方を明るく軽くし、みなさんの空気を和ませ、世界を平和にする力があります。よろしければ試してみてはいかがでしょうか。

  • 表紙タイトル例1【~事前お打ち合わせ資料/シート】⇒今日は「本番」を更によくするための事前準備
  • 表紙タイトル例2【~戦略検討用資料/シート】⇒「プレゼン・提案」から「戦略」による俯瞰へスケールアップ
  • 表紙タイトル例3【~〇〇様ご確認検討用資料/シート】⇒「全体」の前に「あなた」のアイデアを伺う

企画者は、企画書は、みんなを“ほっと”させる役割を担えます。すべての方々の心を軽くしましょう。過度の完璧は緊張と競争を生み出します。誰かの完璧はみなさんにはわかりませんし、完璧に仕上がっていることが、必ずしもみなさんの望みではないはずです。お相手様やお仲間様の“ほっと”スポットはどこですか?

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